本文へ移動

防音技術ブログ

2023年

「研磨」と「防音」の 関係性を考える
「研磨」と「防音」の 関係性を考える
皆さんは「研磨」と聞くと、どんなモノ、どんなシチュエーションを思い浮かべるだろうか?パッと思いつくのはヤスリなどで金属や木材を磨く場面だろう。しかし今回はこの「研磨」の特殊な例と、その騒音について考えていきたい。
最初に挙げたい例のひとつに、「バレル研磨」というものがある。構造としては、洗濯機の脱水機能のようなもので、高速回転するバレル内に砂や石炭粉等の研磨材を入れ、そこへ研磨したいもの、例えば錆びたネジなどを入れる。高速回転するバレル内では対象物が研磨材で磨かれ、自動で隅々まで対象物を磨くことができる。また、これ超音波振動による表面処理というと、おそらく眼鏡売り場も前に置いてある眼鏡の洗浄機を思い浮かべると思うが、こちらも騒音に対する防音対策が必要だ。
超音波とは耳に聞こえない周波数の高周波数の音だが、これが工業製品の洗浄では従業員の騒音対策として大きな問題を抱えている。超音波洗浄機の防音囲い及び遮音シートによる遮音が主な対策となるが、装置の操作性や洗浄液の漏れ、洗浄液の交換を考慮しながら設計していかなければならないのである。
また、これとは別の表面処理方法もあり、それがサンドブラストと言われるものである。こちらは圧縮空気の中に研磨材を混入し、対象物(こちらの場合は主に金属)の表面にある酸化物へ強制的に吹きかけて表面処理を行うものだ。簡単に言えば、細かい砂粒を高速で吹き付け、その威力で表面にこびりついている錆び等を吹き飛ばし、キレイな表面に仕上げるというものである。主に塗装の前工程として施されることが多い表面処理技術のひとつだ。
どちらも特有の稼働音が特徴的で、バレルは高速回転する際の騒音が、サンドブラストは圧縮空気を吐き出す際の騒音がクレームに繋がることが多い。バレル研磨の場合は、バレルの稼働音を防音することで音量を抑えることができるが、サンドブラストの場合は少し異なる。
こちらは噴出した研磨材がちらばらないように、箱の中で作業を行う必要があり、その箱には施工中の状態を確認するための除き窓や箱内で作業をするための小さな装置もあり、箱からの発生騒音は85dBを超える。さらに排出した研磨材を回収するための集塵装置も備えているため、その防音も必要になってくる。
以上のように、研磨することで発生する騒音は比較的大きくなりがちだが、そのメカニズムや発生元さえ分かっていれば、防音するための手段自体はそこまで難しくない。
超音波振動にも防音は必要!?
超音波振動による表面処理というと、おそらく眼鏡売り場も前に置いてある眼鏡の洗浄機を思い浮かべると思うが、こちらも騒音に対する防音対策が必要だ。超音波とは耳に聞こえない周波数の高周波数の音だが、これが工業製品の洗浄では従業員の騒音対策として大きな問題を抱えている。超音波洗浄機の防音囲い及び遮音シートによる遮音が主な対策となるが、装置の操作性や洗浄液の漏れ、洗浄液の交換を考慮しながら設計していかなければならないのである。
TOPへ戻る